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2010年10月23日

おふくろの味

母は料理が下手だった。

まともに下手だった。

だからおふくろの味というものがあまりピンとこないけど、

でも「これがそうかな」というのが2つある。

一つは寒ぶりの照り焼き。

七輪に炭火をおこして焼いた寒ぶりに、甘辛いソースを

からめたのは、旨かった。

ご飯を何杯もお代わりしたのを覚えている。

もう一つはのり巻き。

運動会とか遠足の弁当にのり巻きを作ってくれた。

たまにのり巻きの代わりにいなり寿司の時があったけど、

その日の楽しみは瞬時に消えた。

いなりが当時嫌いだった。多分おふくろのは旨くなかったのだろう。



のり巻き、今は色んな具が入っているのり巻きが売っているけど

オヤ~ジのご幼少の時は

カンピョウがのり巻きだった。

当地ダラスでも、どのスーパーでも

SUSHI

と書いて巻物を置いてある.

しかし、本家本元のカンピョウでは無く、アボカドとか

分家の具の巻物なのだ。

我が家では本家本元も、分家の巻物は作ってくれない。

専業主夫の特権は自分の好きな物を選べる。

「今日はのり巻き!!!」




巻物は”巻く”のが難しい。

何回か挑戦したけど、上手くいかない。

一念発起して、苦しい修行に出ることにした。

Youtubeで

巻物の巻き方。

出てきたビデオの中から選んだ。

最初に選んだのは太巻きの巻き方だった。

じっくりと数分間、ノレン分けしてもらえるくらい修行した!

しかし太巻きはカンピョウだけでは無い。

しいたけ、かに、玉子焼きみたいに色々具が必要だ。

かには無いからエビで代用。

早速巻いてみる。

最初の出来上がりは、

以前だったら「まー、いいか」と言っていたに違いない。

今は修行した身。

「もう1本やってみるか。」 と不屈の再挑戦。

やはり人間あきらめてはいけない!!

パーフェクト!!!!






「今度は細巻きだ。」 と本題の本家本元カンピョウ巻きの

修行にでる。

今度選んだのは年季の入った寿司屋の大将が出てきた。

海苔は半分に切ってすし飯を乗せ始めた。

太巻きの時の師匠と違い、ご飯は平らに広がっていない。

音声が無いので、何を言っているの分からない。

出来上がったカンピョウ巻は、ビニールのホースを踏んづけた

ような平べったい楕円状。

やりなおしか、捨てるかと画面を見ていると

この大将、大物だった。

平面的楕円状カンピョウ巻を4つに切って

皿に無理やりに立て、お客にだした!!!

こういう寿司屋では修行にならない。

太巻き師匠に戻り、再度修行。

しかし最初の細巻きは大将のと同じ様に平面楕円状。

2本目はいい感じだった。

しかし飯を入れすぎたのか、メタボ状になって

真ん中の所から飯がはみ出てしまった。

「これじゃ、出せんな。。。。。」

と2本はビールと共に

「味はOKだな。。。。」

とお腹に消えた。

3本目も上手くいかず、これもお腹に入った。

「今日はカンピョウ、中止!!!

自分の責任は自分で取る手巻き!!!!」

と宣言した時は満腹になっていた!!!!!








  


Posted by テキサスバーガー at 11:21Comments(2)グルメ