2008年06月01日

砂金

朝 「今日の夜、のこの島に食べに行く?」とボス。

「うん。」 昨晩行くことに皆で決めた。

「でも、今日娘を川に連れて行かなければならないの。」

「?????」

「昨日のテレビで川で砂金取りをみて、どうし

ても砂金を採りに行きたいって。どの川に行ったらいい?」

「どこでも良い。10キロくらい取ってきてくれ。」

「・・・・・・・・」ボスは口をきかずキッチンへ消える。



お客様の足が途絶え一息ついていると、娘から電話。

「これから白糸の滝に行って来る。」

「砂金取りに?」

「そうだよ。」

「ジャー一杯とて来て。」

「もちろんだよ。ママがのこの島行かなくて良いって聞いてるよ」

「いいよ。」

「私たち何処かで食べてくるからね。遅くなるから自分で食べて

って!!ジャーネー。」 プツ。



後期医療保険の適用の事を真剣に考えなければならない年に

なって突如一人で生活をしろという電話の内容だ。


何という家族だ。



心には大きな穴が開いたように沈み込む。

もうあと3枚残っているハンバーガーのパテイの事はどうでも良くなった。



生きる事の葛藤。 

一人で生きてくのか?


目の前が真っ暗になり、パテイとバンズをゴミ箱に。

これから一人でどう生きて行くのか?


心の渇きをどう癒して行くのか?


駐車場から自宅に向かって歩き始める。


だれもいない家に。


どうしたら癒されるのか?


心だけでなく夏日でのどもからからに渇いている。



オヤ-ジ無駄に年を取っていない。



この渇きを癒してくれるのは目には目、砂金には砂金だ。

黄金のシュワちゃんしかいない。



自宅を通り過ぎスーパーに行くと黄金のアサヒ シュワちゃんが冷たく

優しく待っていてくれた。



オヤージには黄金のシュワちゃんさえいてくれれば良い。

砂金に目がくらみ娘と行った義母にはシュワちゃんを、もう分けてあげない。

黄金のシュワちゃんを家で独り占め。

気泡は砂金のように舞い上がり、たちまち心の渇きを癒してくれる。

今晩は誰にもシュワちゃんを渡さないのだ。








タグ :福岡


Posted by テキサスバーガー at 17:37│Comments(0)
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