2007年09月16日

大食い その2

駐在員になりたての時、若いアメリカ人マネージャーと営業でアリゾナかテキサスへ行った。
ステーキのうまいレストランがあると教えてもらい行くと、ネクタイを入り口で切られるというので
はづしてポケットにしまう。

レストランは西部劇ででてくるよう木造の大きな建物。テーブルに案内される途中大きな
グリル。150センチx300センチくらいのグリルにまきが燃え、いろんなサイズのステーキ
が焼かれている。
店の中央にはカントリー アンド ウエスタンのバンドが入り、ステージの前では客がダンス
している。

またあるテーブルにはロシア人のグループが暗い顔して無言で座っていた。ウエイターが一番
えらそうなのにメニューを開いてきいていた。えらそうなロシア人は一言何か言った。
ウエイターはうなずいてテーブルを離れた。

席についてしばらくの間一杯やりながら時間をすごした後、メニューを見ると
一番小さいのが
カウガール   8オンス (1オンスは約28g、 220-230gのステーキ)、
その次が
カウボーイ  12オンス 

一番大きいのは
Tボーン    オンス表示でなく3ポンド。 1ポンドは約440-450g)

オヤジ(当時はオヤジではない)はカウボーイ。

若いマネージャーは迷っている。「Tボーンを残さないで食べるとタダになると聞いたけど?」
ウエイター「昔はね。いまはタダにならない」。
マネージャー「たべられるかな?」
ウエイター「あそこを見たら」とロシア人のテーブルに視線を移す。

見ると6人のロシア人の前においてある大皿全部に皿からはみ出した3センチくらいの厚い
ステーキそれぞれ乗っていた。

オヤジはマネージャーに「アメリカ人だろ!!ソビエットに負けるな}とゲキを飛ばす。

マネージャーは最初の半分はうまいうまいと言って食っていたが、後半は声が聞こえなく
なっていた。

翌朝、代理店と朝食を取りながら打ち合わせ。オヤジは卵とモーニング ステーキ。
マネージャーは「夜まで何もいらない」と言ってコーヒーに手を伸ばすのがやっとだった。



Posted by テキサスバーガー at 09:12│Comments(0)
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