ワイン 2本

テキサスバーガー

2008年04月17日 13:44



ボスから

「今日は娘はキャンプに行っていない。何か食べたい物ある?」

「いや、帰りにスーパーに寄っていくからいいや。」

毎晩のワインが無くなっているのが分かっているから自分で仕入

れて帰るつもりでいた。

家に戻り、一杯始めいい気分になったところで

「気分はおちついた?」

「うん。エー気分になった。」

「落ち着いて聞いてね。」

「??」

「あのね、怒らないでね。」

「???・・・・」

「あのね、今日は娘を送って行ったり、銀行へ行ったり、友達の

手伝いに行ったりで忙しかったの。」

「それで?」

「あのね、車ぶつけたの。怒らないで。」

「・・・・・・。何処でどうしたか話して。誰も怪我はない?」

「ぶつけた相手は車じゃないの。」

「えー。人?」

「そーじゃなくて、駐車場に入るとき右側にあって、それが見えなくて

 ガーと行ったの。」

「何だ。得意の技だな。」

日本に戻ってから左側通行、右ハンドルに変わり、道が細いので当然

こすったり、ぶつけたりすることを予想して慣れるまでは中古の車にし

ようとした考えは正しかった。



ボスは安全運転をモットーに、バック駐車に慣れないオヤージをしりめに

何処でも運転していく。

しかし左に曲がるのが得意ではなかった。

最初のこすりも左曲がりで電信柱にドアーを凹まして、自分でペンキを

塗っていた。

あるときはスーパーの地下の駐車場から出るとき、左に曲がるのにハンドル

をきって、

「動かないけど?」

「どうして動かないか分かる?」

「分からない。」

「あのね、車が左側の壁に引っかかっているの」

という言うようにオヤージの中古車を選んだ理由は正解である事を

証明している。

次の朝起きると味噌汁と炊きたてご飯。

夜はワイン2本を買ってきてくれていた。

ボスは特に優しいのだ。

来週も反対側がへこんでるといいな。