2008年03月26日

温泉効果

忙しい週末を無事乗り切り、家に戻るとボスが

「娘がしばらく家族3人で出かけてないので、どっかへ行きたいと言っている。

明日どっか行けない?」

「そんな事、急に言われてもオヤージ自身の事を色々やらなければならない事が

一杯あるんよ。」

「ジャー明後日は?」

「仕入れと仕込みをせにゃ。」

「でも娘はダディと行きたいって泣いてたよ。」

オヤージのソフトな所を突きやがる。

「そこまで言われればシャーネー、何処連れて行けばいいんの?東急ハンズとか?」

すると娘の部屋から

「釣、釣、釣」  と予想してない声がした。

昨年娘はテキサスに行き、アンクル ランデイの家の裏にある湖というか池で

ブラックバスを数匹釣った興奮から、福岡に戻ってからも何度か釣りに行った。

釣りにいく時は友人のお父さんが釣り場に連れてってくれ、仕掛けもしてくれた。

今回は平日なので助っ人の都合がつかない。オヤージができるのはゴカイを

針に着ける事ぐらい。

翌朝早く起き、屋根裏の倉庫をひっくり返すがつりの道具が見つからない。

見つかったのは先の折れた釣竿とバケツと釣った魚をしゃくう網

釣道具屋のポイントに行くには早すぎる。

丁度ご飯が炊けたので、弁当3個にご飯をつめる。2個は軽く、3個目はきっちり

と詰める。

おかずは昨日の残りのごぼうの煮物、ひき肉とふきの煮物。それに大根のキムチ、

冷蔵庫にあるタッパーウエアーをj開くとにんにくの茎のキムチがあった。それを

大根のキムチの入れ物に移す。

後はベーコンを焼き、ブロッコリーが既にゆでてある。

ご飯に梅干を一つずついれ、家内が来たら卵焼きを作ってもらえば弁当の準備完了。



先っぽが折れた釣竿を持ってポイントへ向かう。

ところが店は閉まっている。 今日は休み? と看板を見ると

「年中無休」とある。

「どうして閉まってるん?」

もう一度見ると平日の営業時間 10時からとある。 まだ9時37分。

車に戻りテレビをしばらく見ているとお店の方が開店を教えてくれる。

お店で修理をお願いすると無料で修理をしてくれた。

しかしこの竿は娘には長すぎるので新たに少し短いのを購入。

ここまでは問題なく進む。

仕掛けは適当に選びバスケットに放り込む。

えさはアミとゴカイ。 オヤージは魚でないのでこれらのえさは得意じゃない。


糸島半島に向かう。昨年友人に連れて行ってもらった釣り場に行こうとしたが

道を間違える。

ボスが  

「魚を入れるクーラーボックス持って来れば良かったね。

「うん」

「何処に行くの?」

「釣り場」

「なんていう所?」

「知らない」

えー、聞いて来なかったの? 釣道具屋さんで?」

「うん」

「何処行くつもり?」

「海」

温泉効果


「何処の?」

「つりの出きるところ」

「どっかで聞いたら?」

ノー」 (英語で答える) かなり断固として。

ボスは横を向く。

それでも前に連れて来て貰った漁港に着く。

もう皆腹が減っている。

つりを始める前に腹ごしらえ。

温泉効果




とにかく風が強い。

寒い。

つりの仕掛けが滅茶苦茶。 ただし娘は知らない。

娘は風邪に立ち向かい竿をふる。

場所を変えるが戦果はゼロ。

雨がポツっと来た。雲も厚い。

これ幸いに

「雨が降って来たぞ。しまわないとびしょ濡れになるぞ。」

と言ったら本当に土砂降りになった。



戻る途中に大きなパン屋さんを通り過ぎるとボスが

「戻って、パンを買っていくから」

店に入りパンを選んでいる横を見るとテーブルが3つあった。

コーヒーもある。

食べていく事にした。腹ごしらえが大事なのだ。

雨は滝のように降り続く。


やっと雨が止み、ビーチを散歩する。

娘が呼びに来る。

「来て、来て!!」

「何?」と言って砂浜へ行く。

「うにとふぐが一杯いるよ」

本当にうにとハリセンボンの死骸が一杯打ち上げられてた。

「これ見て!」

「何?」

「フグ子の墓」

娘はビーチで短すぎた釣りの欲求不満を解消した。



時間はまだ早い。


「お風呂でも入っていく?タオルは用意してきたから」

「何処が良い?」

「何処にしようか」

結局3人の意見が一致したのは那珂川の「清流」だった。

平日の清流は空いていて良い。 オヤージの店みたいだ!!

この日は結構なお客さんが来ていた。


普段オヤ~ジはシャワーだけ。 

頭の先から足先まで洗っても6~7分で何時も出る。

でも6分だとモトが取れないのでシャワーして湯船に入る。

湯船で新しく入ってくる人を見ていると体を洗わないで直接湯船に入る人

が結構いる。 年配の人でも。

体を洗い露天風呂に又浸かる。

もう十分にモトが取れるほど風呂に入った。

服を着て時計を見ると22分の記録的長湯であった。


当然ボス達はもっと時間が掛かる。彼女たちを待つには

休息室にいくのも一つの方法だが、オヤ~ジにはもっと良い待ちスイッチが入った。

「湯上りセットで生ビール!!」

「次は芋焼酎のロック」と注文した所で電話にメールが入る。

「何処にいるの?」

楽しい一日が過ぎた翌日のオヤ~ジの肌はしっとり。

糸島の大根の花のように。

温泉効果

温泉効果だ。

でも夕方になると生ビール効果だと確信した。














Posted by テキサスバーガー at 23:57│Comments(0)
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